山上容疑者のご両親が通っておられたという実践倫理宏正会ですが、執拗な勧誘活動や会費について問題視されている声がTwitterでも見つかります。
別の記事でも書きましたが私の母がどっぷり朝起き会員なので、電話して実情をヒアリングしてきました!
朝起き会の活動内容や教え、政治家とのつながりはこちらの記事から↓
勧誘ノルマの問題や、会費の支払い方について聞いてきましたのでまとめてみたいと思います。
実践倫理宏正会の組織図について
朝起き会場が全国にある
まず、日本全国にたくさんの会場があります。これは会報誌である「倫風」の後ろのページにもすべて掲載されていました。
私の母は佐賀県なのでその実情をお話しますね
田舎である佐賀県にも8つの会場に分かれています。
ここであることに気づきます!
「支部」と「会場」という表記があるぞ
さっそく母ちゃんにヒアリングしました。
すると、会員数が一定数を超えていないと「支部」を名乗れないのだそう。支部の最低会員数を割ってしまうと、「会場」になってしまうんだとか。
なるほど!頑張って会員を増加させようとする動機の一つはここにありそうです。
お金にはならないけど、自分が所属するグループが上から評価をもらえるようにみんなで普及頑張ろう!っていうことですね。
会友内の組織図(ヒエラルキー)
会員の組織図がわかったので図にしてみました。新米会員から順番に
- 一般会友
- グループ長
- 班長
- 支部長
という序列になっているそうです。
ちなみに、偉くなっても新人のままでも年会費の2000円は変わらないそうです。
その点はビジネス要素無くて安心しました
重要な情報(誰が出世するか・会計的なこと・会員数の推移)は上層部の人しかわからないようです。
実践倫理宏正会の勧誘ノルマはあるか?
表向きにはありませんが、それに近いものはあります。ここはトラブルになるところなので別記事も書きました→朝起き会に母親(家族)が通っている人へ【注意すべきトラブル4つ】
先ほど紹介したグループ長や班長での会議は頻繁に行われているそうです。
何のための会議なのか聞いてみると
- 会員数の増減報告と目標数について
- イベントの準備について
各グループのリーダーは人数の拡大をきちんと目標設定しています。
うちの母ちゃんは新米グループ長なので、偉い人たちの会議の詳細(実際の数字を把握)までは分かりませんでした
これを「ノルマ」と一般の方は呼ぶでしょうが、実際の会員たちは温度感が人によってさまざまで、達成してもしなくても罰則はないようです。
しかし、いつもお世話してくれる会友さんが普及を「頑張ってほしい」と言えばむげにはできないのが会友ですし、倫風にも普及が幸福への重要な近道であることが記されています。
私の推測ですが、実際に数字目標みたいなものを一般の会友まで落とし込むかどうかはリーダーの裁量に任せられているのでしょうが、班長クラスになると超えるべき数字・下回ってはいけない数字などを把握しているはずです。
普及に使われているのが「倫風」です。
うちの母は毎月45部買っていると言ってました
え?え?
45部ってことは毎月9000円分ですよね。会費は年間2000円なのに?
要は普及活動のために必要だし、大切な人には送ってあげたいという心情らしいです。
この部分については、母と言えどなかなか擁護しきれないくらいおかしい。普通に考えて年間10万くらいのお金を払って普及しているという状況。
うーんちょっと闇が見えてきたぞ……
実践倫理宏正会の会費の実態について
1万歩ゆずって、会報誌は実際に本を買っているので置いとくとしましょう。
会費の方ですが、年間2000円であるというのはごく最近の話らしくそれまでは月会費3000円くらいかかっていたと言っています。(定かではありません)
ここから、少し闇が深まります。
母の話によると
「家族に対する愛が深い人は、家族分の会費も払いましょう」
というニュアンスの事を言われたそうです。
その時期は、会費は月に5万円払っていたと言います……
実際に、自分以外の人(家族や友人)の名義で複数申し込みをしているケースがあるようです!
人の名義を勝手に使うというのはまた問題です……
しかし、どう考えても我が家の家族構成では月数万円にはなりません。
母が勘違いしているだけかな……
そしてそのヒントを発見しました。「寄付」というしくみです。
寄付は1口1000円からで、上限は10口(10000円)です。
という風に公式サイトにも明記されています。
私の予想としては、複数の家族の会費を払いながらその家族人数分の上限いっぱいの寄付をしていたのではないかということです。
月会費 | 寄付金(月の上限いっぱい) | |
母 | 3000円 | 10000円 |
父 | 3000円 | 10000円 |
子 | 3000円 | 10000円 |
子 | 3000円 | 10000円 |
子 | 3000円 | 10000円 |
これを全て母が払うと65,000円になります。
年間にすると80万円くらいになります。
なんか頭が痛くなってきました……
同じように悩む方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらを読んでみて欲しいです↓
しかしここで、不幸中の幸い的な話もありました
3代目の会長になって改革されている
実践倫理宏正会は、現在3代目の会長となっています。
2019年に2代目の上廣榮治氏が亡くなって、息子さんの上廣哲治氏が会長を務められています。
母の話を聞くと、3代目会長になってからさまざまな改革が行われたと言います
一般会員にも影響がある改革として
- 一人が家族分の申し込みをすることはやめよう
- 会費を下げよう
- 会報誌(倫風)の値段を下げよう
- 班長・グループ長というくくりもやめよう
このようなメッセージを会長が発していると聞きました。
この3点は、売り上げの低下に直結する改革なので、本当に勇気ある決断をされている素晴らしい新会長だなと思いました。
今の時代に合った組織拡大の仕方をしないといけないと感じておられたのかもしれませんね
まとめ
2代目会長の2019年までは、古い文化のまま拡大していった実践倫理宏正会ですが、3代目の上廣哲治会長になってから、悪い評判になりうる部分は排除されて行ってるように感じました。
実際に信仰の熱いうちの母も月の出費が大きく下がることになりました!
私も母を否定したくはないので、家族が通っていても安心できる団体であってほしいです。
コメント