台湾と中国の緊張・ウクライナとロシアの戦争など防衛に関するニュースが絶えない昨今。
さて、最近耳にする「核共有」というワード。なんとなくニュアンスは分かりますが、、
結構疑問がいっぱいです。
安全に関する重要な議題なので、全員が理解をしていく必要があると考えました。
- 誰がスイッチ押すの?
- どこの国が作成するの?
- 既にシェアリングしている国は?
- メリット・デメリットは?
それでは早速解説に行きましょう
核シェアリングとは
大きく分けると2つの考え方があります。
- アメリカが作った核兵器を、核兵器を作っていない国に設置する
- 核兵器は置かないけど、同盟国の核の扱いについて意思決定を共有する
すでに核シェアリングされている国
オランダ、イタリア、ベルギー、トルコ、ドイツのヨーロッパ諸国はアメリカの核兵器を置いています。ちなみに同じヨーロッパっでも、イギリス、フランスなどは自国で核開発を行っています。一方、日本や韓国などは「核の傘」という守られ方をしていると言われており、アメリカと強い同盟を結ぶことで安全が担保されているという考え方でした。
実現への課題
日本は非核三原則を掲げており、これに反するということです。余談ですが、橋下徹・安倍晋三・日本維新の会などは、この日本にも核を所有するという議論を始めるべきではないかと声を上げていますが、現政権の岸田総理は広島出身であり、なかなかこの議論に踏み出せないことは想像できます。岸田さんは衆議院選挙で広島地区で立候補しないといけないからです。
また、他国への理解や、核拡散防止条約の枠組みをどう乗り越えるかなど他国との調整事は多いでしょう。なんといっても東アジア諸国に新たな緊張を生むことになります。日本にとっては防衛のためですが他国にとっては核を持っていなかった国が急に核を保有することになるわけですから、防衛的な変化が起きることは当然です。
誰がスイッチを押せるの?
当然、一国の判断で発射されるわけではなく、管理は設置される国とアメリカで共同で行われます。このことからも、日本の判断でなく、アメリカの軍事エリア拡大という風にロシア・中国・北朝鮮からも見えてしまう側面はあるでしょう。
核シェアリングのメリット
言わずもがなですが、自国の防衛力を高めることができます。これは抑止力ともつながりますが、日本を核で攻撃すると、核で反撃されるということが侵略国に伝わることで、相手を思いとどまらせることができます。
核シェアリングのデメリット
日本が発射したい時にアメリカが「NO」というと発射できません。
逆にアメリカだけが「使う」という場合は、米軍によって使用が可能です。ですが、それによって出る被害の責任は両国で持たなくてはいけません。
防衛の手段とは言え、アメリカの力にさらに頼ることになります。アフガンから米軍は撤退し、ウクライナにも兵を派遣することをしなかったアメリカ……日本が有事の時にどれくらい守ってくれるのでしょうか?
まじめに考えると、不安が残ります
そして、場合によっては日本も核保有国として扱われるようになり、逆に近隣国が軍の拡大を推し進めることにつながるかもしれません。
まとめ
ぶっちゃけ、まだまだ課題が多すぎるんですが何年も議論しているうちに社会主義国が侵略をしてくる可能性だってあります。「核を持つか・持たないか」決断力のあるリーダーが日本の防衛についてしっかり議論をしてほしいところです。
それでは!
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