最近聞くことが増えた培養肉。
名前からして気持ち悪くて食欲そそらない
味はさておき、なんかいろいろ問題ありそうだよね
世界的な食糧不足や、家畜動物への倫理的配慮などから今後注目されるであろう培養肉ですが、
- 培養肉って安全なの?
- 何が問題で普及できないの?
- メリット・デメリット知りたい
このような疑問が全く解消されていないと思いますので、解説していきたいと思います!
培養肉の危険性は?
培養肉は、動物を殺すことなくお肉の組織を培養することによって得られた肉の事ですので、研究開発よって得られる食品です。
自然食派の人からすると、危険なにおいがプンプンするよな
しかし、結論から言うと安全性が非常に高いしヘルシーに作れるようです。
自然食派の人たちが懸念する要素は
- 遺伝子組み換えじゃないか
- 添加物使われてないか
という視点であると思われますので、その点ではどちらもクリアしているわけです。
牛の幹細胞を育てていく際に培養液を使いますが、当然この培養液が食べられるものである必要があります。東京大学と日清食品の研究グループがすでに培養液の主成分となる
- 食用血漿ゲル
- 食用血清
を開発して、特許を出願しています。
逆に一般的に食べられる普通の牛肉は飼育するうえで、抗生物質を打つことがあります。病気になって死んでしまっては大変だからです。
上記の理由から、培養室という衛生的な環境で作られる培養肉の方が安全性が高いと考えられています。
商品化に向けての問題点
消費者が買えるほどの低コストで作ることができていないことが最大の問題です。
先ほど書いた通り、すでに食べることができる培養肉は開発に成功しています。
2013年にイギリスで培養肉を使ったハンバーガーが初めてふるまわれました。しかし、その価格は3500万円!
試食会で出されたハンバーガー1個の値段は、研究費込みで約3500万円。ただ、この1年で細胞を育てる培養法や培養液を改良しており、ポスト氏は「試算ではハンバーガー1個1400円で作れるまでになった。市場に出すには10年以上かかると思うが、さらに改良を重ね、従来のハンバーガー以下の値段を目指す」と述べている。
引用元
2020年には45,000円くらいまでコストを下げられたらしいけどそれでも高いわ
コストの90%以上を占めると言われているのが成長因子です。
成長因子は細胞の増殖に欠かせないものですが、1gで数億円かかることになるため、現在取り組まれているコスト低減はこの成長因子の製造コストを下げることと言えます。
培養肉を選ぶメリット
メリット
環境への負荷を低減
家畜を育てるにあたって大量の水と穀物が必要ですが、それを回避することでして、これからの環境問題への対策にもなります。
また、人口増加に伴う食糧難の解決にも期待されており、家畜が食べている食料(穀物)を人間に回すことができるからです。
家畜の尊厳を守れる
世界的にベジタリアンやビーガンが増えている背景として、動物を殺して食すことへの反発があげられます。培養肉は、そういうベジタリアンの人でも食べられる食品として注目されています。
まとめ
海外ではシンガポールが先駆けて、鶏肉の培養肉の販売を許可しました。
デリバリーサービスでも頼めるほど庶民的な価格(15$)で提供しており、商業化に成功しています。
とりあえず、味を見てみたいな
日本でも培養肉が普及する日はそう遠くないかもしれません。
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